“昔から日本にあったアジサイの花の色は青色である。だがアジサイの花の色は、土の酸性やアルカリ性に反応して変化する。酸性が強くなると青色が鮮明となり濃くなる。反対に石灰を多く施用して、アルカリ性になるとピンク色に変化する。
昔の農家は、畑に一株のアジサイを植え、花の色を見て石灰の施用量を決め、その技術は親から子へと伝えられていた。昭和二十年代までは、それが行われていた。農業近代化の名のもとに基盤整備が行なわれ、畑の区画を大きくすることで抜かれて捨てられたり、機械化には邪魔になるとのことで消えていった。”
— 別冊現代農業2011年4月号『土をみる 生育をみる』p.61