“この点については、1995(平成7)年夏の日本音響学会においても問題となった。というのも、1937年の国際規約において、気温摂氏20度でA音=440ヘルツと制定されたにもかかわらず、オーケストラの基準音は上昇し続けているからである。日本の場合は主要オーケストラ、音楽大学、ヤマハなどは442ヘルツ。ベルリン・フィルやウィーン・フィルは445〜446ヘルツ、イギリスは440ヘルツ、アメリカは440〜442ヘルツとまちまちなのである。周波数が高くなることで音に張りがでる、華やかになる、つやが出るなどの効果があり、NHK交響楽団のようにホールの音響との関係から442ヘルツを採用したというケースもあった。”
— 最相葉月『絶対音感』p.211